老舗茶問屋・冠城園 

 

  ** 日本茶 **

 


   中国から渡来した喫茶法を、長い時間をかけて日本独自のものにした日本茶。
きわめて日常的な飲み物ですが、意外と知らないことが多いのも事実です。古くて新しい知らなかったお茶の世界、見直してみたい今に似合う日本茶の世界、古さ渋さが新しい魅力に。

   

  

 

  いつでも身近にあるせいか、とりたてて考えたことも余りない日本茶。和食なら当然のこととして飲みますし、その器もいつの頃から使い始めたか思い出せないほど見慣れています。そこで改めて見直してみました。
 日本茶をとても美味しく、とても素敵に賞味する方法を。それはオーソドックス な道具立てにも、渋さが新しく感じられる味にも、意外なお菓子や器との取り合わせにも、そしてテーブルセッティングやインテリアとの組み合わせにも発見することが出来たのです。

 

 

  一日に幾度となく飲むお茶。繰り返しのような"お茶の時間"にも、実はいろいろな顔があります。食後の一杯は大切なしめくくりですし、お客さまをもてなす一杯は、語らいをより滑らかなものにしてくれる口切りとして欠かせません。 
 また深夜の一杯はたったひとりの、ゆったりとした時の流れを共にする唯一の相棒であるかもしれません。お茶のひとときは時の流れを止めて、また新しい時の流れを生み出してくれます。暮らしに馴染んだ飲み方を少しだけはみ出して、新鮮な自分流の楽しみ方を探してみませんか。

 

 

 日本茶は、本来暖かく戴くものです。しかし冷茶も美味しく新鮮です。煎茶も抹茶もきりりと冷えたものは、熱いお茶とは違う魅力があります。
 器にも凝れば、おもてなしにしても喜ばれます。煎茶は水だし専用の茶葉を用いれば、簡単に短時間に美味しい冷茶をつくることができます。抹茶なら冷たい薄茶が美味しい。、粉末を少量のお湯で練り、少しずつ水を足しながら泡立てます。いくぶん濃いめに入れて、氷を浮かべましょう。もちろん器も冷やして、冷たさもご馳走に。

 

 

 私たちが日常的に飲んでいる煎茶は、乾燥した茶葉に湯を浸していただく最もピュラーな茶飲の様式です。この方法は、古く室町時代後半に中国から伝わりました。
 しかし、ただ茶を飲むだけでなく、喫するという精神的な豊かさを求め、江戸後期ごろには「煎茶道」として、入れ方、作法が整って来ました。現在、その手前は玉露手前、煎茶手前、番茶手前あどがあります。いずれも、茶器を楽しみながら、美しく丁寧な手順の流れまでをもてなしと考えます。

 

 

 KABURAGIEN  茶問屋(株)冠城園

日本茶博物館 世界のお茶博物館

 

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