たろはなだより 2-1

 

たろはなだより2-1(平成4年1月20日)

 

 新年あけましておめでとうございます。暮れと正月はとても暖かで穏やかな日和に恵まれましたので、タロパパ・ハナママは連日多摩川へ行って大幸せでした。

 ハク爺は意地になって頑張って、ついにタロハナの新居を完成させました。新年早々の訪問客第1号はダディとお父さんでしたが、様子みに立ち寄ったといったかんじで、新居の中に入った第1号は龍太郎とご両親でした。龍太郎がタロハナと暴れてドアをぶち抜くのではないかと心配しましたが、驚くほどおとなしく仲良く遊んでいました。

 いちばん寛いでサン・ルームで日向ぼっこをしたりハナママのベッドで寝たりしていたのが、お父さんと散歩の途中に立ち寄ったナンシーです。父親似の娘は幸せになるといいますが、顔つきも体形もすべてタロパパにそっくりなナンシーはどう見ても女の子には見えません。少々気の毒な気がしないでもありません。ゲスト・ホール(普段はタロハナの自家用車アルトが鎮座しているところ)に小外科手術も出来る無認可診療所を開設しました。愛犬ばかりでなく野鳥まで治療を必要とする小動物はすべて対象にするつもりでおります。

 ハク爺は新居を年内に完成させようとムキになっていたので、それがタロハナに及ぼした悪影響と思える変化がみられました。タロウは甘えん坊がエスカレートして、立ち仕事で大工さんをしているといつの間にか足下に寝ころんで足の甲を枕にしているので、転びそうになったり、踏んづけそうになったりする程度ですが、ハナコは「過食症」になり食事制限をするとウンチを食べてしまいました。「多動症」にもなり、食べてる割に痩せが目立ちます。散歩中にタロウと一緒になってマーキングをするようになりました。

 そのうち片足を持ち上げてオシッコするようになるのかもと思っていましたら、農工大病院の小林先生は虫卵と膀胱炎の検査をして下さるといいます。ウンチはなんてことありませんが、オシッコを採取して持っていくのは大変です。

 タロパパ・ハナママの誕生日は偶然にも仲良くそろって1月28日です。だからピッタリ1才違いということになります。ここで誕生日がくると、タロパパは4才となり人間でいえば35才ということになります。ハナママは3才で30才ということになります。14匹の子持ちで35才と30才の夫婦ということになりますが、ハナママはどうみてもハイティーンの幼な妻のころから成長はないようで、10分ごとにボールで遊びたい1時間ごとに散歩に行きたいと、ネェネェちょいとちょいとと前足で、要求します。タロパパはハナママがあまりにも元気がよすぎるので、無関心、無感動、無気力の3無状態になってしまっているようです。

 ハナママが体をくねらせて尾をふっても、仰向けに寝ころんで誘っても、ボーッとした表情では恍惚老人のように見えてしまいます。遊ぼうよと幾ら誘っても応じてくれないと、ハナママは前足にかじりついたり喉元に噛みついたりします。いくら噛みつかれてもボーッとしてるのでへーチャラなのかと思っていましたが、喉元を触ってみると幾つも小さな噛み傷があり瘡蓋ができています。瘡蓋があるのだから血だって出たでしょう、痛かったにちがいありません。誕生日祝いと新築祝いをかねてパーティを開き皆さんをお呼びしたいと思いますが、なにせ元気なお子様達ばかりですから、それこそドアをぶち抜かれかねません。そこで都合のよい日時をお知らせいただいて、調整しまして数組づつお招きしたいと考えます。おいで頂いたらオールド・イングリッシュアフタヌーン・ティで歓待するつもりでおりす。是非ご連絡下さいませ。

 

 山川ロト:最近文句をいうようになりました。相変わらず落ち着きはありませんが散歩の時の人気は高まる一方です。そろそろ成長も止まり約30Kgあります。先日屋上のテレビアンテナの線をかみ切り大変な目に会いましたが、まだいたずらも多いこの頃です(サウヂ・アラビアのお父さんからは)謹賀新年。湾岸戦争ではカフジでロケット弾の砲撃に逃げまどい、ダンマンでは1ヶ月もスカッドミサイルやパトリオットミサイルが飛び交う中で仕事をしました。
 日本では遠い昔の話になってしまったこの戦争も、まだこの地では至る所にその爪痕を残し処理も終わっていません。つい先日はカフジ沖合い200mほどのところで機雷の処理があり、宿舎の窓ガラスが爆風で割れたり、アルミサッシがはずれる事故がありました。しかし、クウェートの油田火災は鎮火し、カフジにも戦前の青い空が戻ってきたことは事実です。1992年こそ平和でありますように。

 

 道山ブラッキー:最近「こたつ」がお気に入り。あれっ、いないなぁ・・・と思うとこたつの中にすっぽり入って高イビキ。まるでネコですね。夜は29キロが足の上にのっていると悪夢を見ることがしばしばです。「上目づかい」は得意の表情です。お父さんのヒザの上でこうやって座っているのが大好きなんですョ。

 

 宗田ルーク:新年を迎えルークも10ヶ月になろうとしています。片手に乗るほどの大きさで我が家にきたのがついこの間のようです。今では体重も35.5kgになり、顔つきもオトナになってきたと公園では言われています。この間は生まれて初めての雪に驚きながらも大喜び・・・ブラッシングをしているとひざまくらで寝てしまったり・・・トレーナー2着セーター1着をボロボロにしたり、とワンパクなあまえんぼうです。

大和田ビッキー(左) 内山もも(右)

 石原インゲ:富士サファリパークは12月12日に初雪が振り、雪を見てじっとしていられない私は、早速初滑りをしました。朝晩はかなり冷え込みますが、とても空気がきれいです。インゲは寒さにも負けずピンピンです。

 

桑田ラブ(左) 宗田ルーク(右)

 塚田ももこ:ただ今、ももこはいたずらざかり。修理するところばかりで大変な毎日を送っております。体重も30kgちかくになりました。

 

 北アイルランドの国際審査員D.リードご夫妻からのクリスマス・カードと英国王室犬舎「サンドリンハム」の支配人B.メルドラムご夫妻からのクリスマス・カードです。カードの内側に「The Royal Household Reproduced by gracious permission of Her Majaesty The Queen(王室専用 女王陛下の慈悲深いお許しを得て作成された)」と書いてありました。お店で売っているようなものとは違うようです。

 ハク爺とサナ婆が女王陛下のラブに会いに行ってきた紀行文が、雑誌に掲載されました。コピーしたものを同封しましたので、ご笑覧ください。

 

 

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