そして最近のサニーちゃんは“生意気な女”と思われているようで、いつもオトコどもはイヌ語でひそひそと「サニーは生意気だ」とか「かわいげのないオンナだ」など話し合っているようです。その証拠に自由になると、よってたかっていじめようとします。素直にイジメられているサニーちゃんではありませんから、その瞬間に脱兎のように飛び出します。この雪中大運動会の始まりもやはり“脱兎サニーDATSUN-NEY)”からです。グランドの対角線上を一気に走り、第3,第4コーナーを廻ったあたりでタロウのスピードがぐんと落ちます。サニー、アレックス、ソルの三匹は引き続きドッグレースのように全力疾走を続けます。雪煙を巻き上げて一丸となって、心配になるほど走り廻ります。

 

 四匹とも大口をあけて、ハァハァと荒い呼吸をし湯気をもうもうと吐き出しています。よく喉が渇くようで、頭をスッポリ雪の中に突っ込んでムシャムシャと雪を食べています。顔を雪だらけにして、幸せそうに食べています。タロハナを雪と遊ばせてあげたいと、かつて草津温泉や八ヶ岳山麓へ連れて行った時のことを思うと、これだけ雪が降ってくれることは有り難いことでお天気の神様に感謝です。

 

 

 

次ページへ行く

たより表紙へ戻る