予定日までは始まって欲しくなく予定日が過ぎたらすぐにでも始まって欲しいものですが、25日になってもお産が始まりません。獣医さんに診てもらったら今日中に産まれるだろうとのこと、午後4時まで待って始まらなかったら手術して出しましょうということになりました。「早く出さないと切られちゃうぞ」と脅しながら、頻繁に散歩を繰り返してなんとかお産に導こうと頑張りました。制限時間いっぱいと覚悟したとたん、モソモソとお産ベッドへ入り込み破水がありました。2回目の破水があっても陣痛は弱く、子どもを押し出せるふうではありません。

 病院へ連れて行って切開してもらったら手際よくあっさりと出産は終わってしまうのかと思いましたが、出来るだけ無理をしないよう出来るだけ自然にと二人の先生が付きっきりで、切らないで済むようにと頑張ってくださいました。おかげで夜9時くらいまでに元気で可愛い赤ちゃんが6匹も産まれましたが、無理をせずに我慢強く待ち、するりと出てくるまで刺激し励まし続ける丁寧な姿勢には敬服しました。ハク爺の助産夫の方がよほど手荒で強引だなと反省しました。最初の子どもが飛び出てくれた時には、これで開腹しなくて済みそうだと感涙にむせびそうになり万歳と叫びそうになりました。

 

 

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