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太郎taro 華子hanako紗縫sunny 在樟alex 慈降jefly 雅鼓masako英華erika 荘錵sonia鞠依marie 


 

3巻9号(通巻30号)平成5年9月30日

  

 ハナ母さんのお産は予想もしなかった結果となりました。出産予定日の丁度10日前に突然濃緑黒色のオリモノがあり、タラタラと垂れているのです。その色からして、なんらかの事情で羊膜が破れてしまったに違いありません。すわ緊急事態とかかりつけの獣医さんに電話すると、大きな手術のお手伝いのため出張中とのことで応じてもらえません。小太郎のパパは所沢の獣医さんで新婚さんだから、ご夫婦揃って在宅と思い、困ったときの神だのみ、折角のところにお邪魔虫を承知で電話をしてみると「明朝まで大丈夫」とアドバイスをいただきひと安心。産子が出なかったら帝王切開といわれ、最悪の場合には子宮摘出といわれドッキリ。翌朝一番に病院へ行くつもりでいて、タロハナ邸にハナコを捜すと、なんと地下室の穴ぐらの中でお産が始まっています。

 「ハナちゃん、子どもを連れといで」と声をかけると、子どもをくわえて出てきました。続いて二匹目がポロリと産まれ、このままポロポロと全部産まれてしまえばよいと思いましたが、腹圧が下がって出てこなかったらとも思い、急いで病院へ連れて行こうと車に乗せ走り始めると又ポロポロと、三匹めと四匹めが産まれてしまいました。家に急いで戻りハナコのベッドに横たわらせると、五匹めが産まれました。一週間前に超音波で胎児は六匹と診断されていたので、残るは一匹と思いましたが、念のためと不安解消のために超音波とレントゲンで確認しました。驚いたことにレントゲン写真に二本の背骨が写っていて、そのまわりにうっすらと胎児の形が確認できるのです。

 

 

 

 

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